賢花(かしこはな) なかよし村資料館資料 No.94
「賢花」は「馬鹿っ花」のミゼールである。点数は文だけで、貫は使わない。 (1)札と蒔き方 ・松桐坊主桜雨(五光札)が1枚20文、種札(9枚)が1枚10文、 短冊札(10枚)が1枚5文、カス札(24枚)が1枚1文。 ・蒔き方は手七場六。 ・大場、絶場はない。(全て小場) (2)出と下り ・親の左隣から時計回りに、出か下りを言っていく。 ・下り賃は一律5文。勝者が得る。 ・三人縛りで、追い込み賃はない。 ・手役はない。 (3)プレイ 親から通常の花合わせのプレイを、反時計回りにしていく。 (4)出来役 出来役と役代は次のとおりである。役ができても終わらない。
・赤短………30文。 ・青短………30文。 ・三光………20文。(表菅原=松梅桜) ・猪鹿蝶……20文。 ・松桐坊主…10文。 ・月見酒……10文。 ・花見酒……10文。 四光、五光、七短などはない。
(5)点数 出来役ができたら、他の二人のプレイヤーから役代ずつカードを貰う。 その後、88点を原点として計算する。88点を越えた分だけマイナスで、 88点に足りない分がプラスである。(役代は2人から来るのでかなり大きい。) 一番点数の多い者が下り賃も貰い、次の親になる。同点は親に遠い順に優先される。 (6)吟味 6乃至12ディールプレイして総計点で吟味を決める。
賢花は伝統ゲームではありませんが、いままでの文脈からここに乗せます。 ある花札好きの方から「どうして花札の歴史二百年の間誰も思いつかなかったのか 不思議なほど面白い。」と絶賛を受けた作品ですが、それほど面白いか どうかは、やってみて決めて下さい。とにかくみんなが札を取るのを避けるので、 場札がいっぱいになるのが面白いし、みんな光り札を抱えて必死に カス札でカス札を合わせるのがまた笑えます。それからツークツワンクと言うのか 結局は取りたくもない光り札をとらされたり、必死に避けていた赤短が自動的に できてしまったときの不思議な感動は忘れられないものがあります。 プレーヤー語録 「私はすでに死んでいる。」 「あいつに青短を作らせる為だったら、光り札の1枚や2枚取ったっていい。」 「五光てこんなに簡単だったのね。」
以上 (1993/09/29 FGAMEログ)
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