雙六手引抄29

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___●●●x●○____ 
___●●●x______ 
______x______ 
______x______ 
______x______ 
1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1 
______x______ 
______x______  ○○○ 
______x______  ○○○ 
_●●___x______  ○○○ 
○●●●●○x●____●  ○○○ 
内                外 

△五六をは 六を引て五を 
 一ちへあふへしむねを 
          あひぬれ 
          はてき 
          に一二 三一 
          をうたる 
          れは 
          二はに 
          なる也

[解説]
№ 29 解答図 

___●●●x●_____ 
___●●●x______ 
______x______ 
______x______ 
______x______ 
1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1 
______x______ 
______x______  ○○○ 
______x______  ○○○ 
○●●___x______  ○○○ 
○●●●●_x●___○●  ○○○ 
内                外 

原文:△五六をは 六を引て五を 一ちへあふへしむねをあひぬれはてきに一二 三一をうたるれは二はになる也 

直訳:五六をば 六を引きて五を 一地へ合ふべし。むねを合ひぬれば、敵に一二、三一をうたるれば、二端になる也。 

 これは(ダブル)ヒットせず、1ポイントメイク(手前内一地を作る)のが急務だと言っている。これだけリードしているので、
今更ヒットする必要はなく、1ポイントを固めれば、後の1個はどうとでもなりそうだ。
なまじヒットして1がらみでリターンヒットされると、かなり面倒なことになるのは確かなので、この一手であろう。
ただ「二」端と書かれている点はよく分からない。 
 しかし、この問題で我々にとって最も重要なことは、「白が上がっている」ということである。今までも「入り勝ち」に類するようなことが出てこないので、
ベアリングオフが必要だったことは明らかだが、こうして図面で示されたことは、まさに決定的証拠と言えよう。

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