雙六手引書3

№ 3           (抄№ 36) 

●●●●●●x______ 
●●●●_●x______ 
●●●___x______ 
______x______ 
______x______ 
1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1 
______x______ 
______x______ 
_○_○○_x______ 
_○_○○○x___○__ 
_○●○○○x○__○○_ 
内                外 

三六にはきり 
てそとのいし 
をあわする 
ものなり 

[解説]

 この書№3は、抄№36に図面も詞書も酷似している。だが、この図は説明とは合っていない。
3の目で切れるのは 手前内六地→手前内地 ヒット だが、二つの端石に合すものがない。
私が初めてこの資料を見たときは大いに混乱した。しかし抄№36を見て、疑問は氷解した。図が間違っているのである。 
 双六手引抄トピック>142を再掲してみよう。 

[以下引用> 
> 抄№ 36  {再掲} 
>●●●●●●x______ 
>●●●●_●x______ 
>●●_●__x______ 
>______x______ 
>______x______ 
>1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1 
>______x______ 
>______x______ 
>_○_○○_x______ 
>_○_○○○x__○___ 
>_○●○○○x__○○_○ 
 >以下は143から 
>原文:三六にはきりてそとのいしをあはするなり 
>直訳:三六には切りて、外の石を合はするなり。 
> いよいよ最後の問題だが、特別な問題という訳ではない。プレイもこの一手と思うがどうだろうか。 
<以上引用] 

 詞書はほぼ一致している。 
書:三六にはきりてそとのいしをあわするものなり 
抄:三六にはきりてそとのいしをあはするなり 

 しかし、図面は●が一カ所、○は手前外陣が大きく違っている。「書」の配置では3の目でインナーアタックはできても、
それらを6の目でカバーすることはできない。 
 どうしてこのような誤りを犯したのか謎であるが、図が違うので説明の意味がさっぱり分からなくなっている。
これが冒頭に述べた、私が「書」を類板(海賊版)と判断した根拠③の一例であり、あるいは⑦より決定的かも知れない。

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