スリートリックスは1991年に考案したものです。簡単で面白いので、結構評判が良く、結局私の代表作になるのかも知れません。 四人ゲームです。個人戦です。52枚のトランプを使います。 手札は13枚です。ディーラーの左隣がオープニングリードをして、以下ノートランプの普通のトリックテイキングプレーを13トリック行います。 獲得したトリック数で以下のように採点します。 0トリック・・・・・-5点 (-3点) 1トリック・・・・・+1点 2トリック・・・・・+4点 3トリック・・・・・+9点 4トリック・・・・・-4点 5トリック・・・・・-5点 6トリック・・・・・-6点 7トリック・・・・・-7点 8トリック・・・・・-8点 9トリック・・・・・-9点 10トリック・・・・-10点 11トリック・・・・-11点 12トリック・・・・-12点 13トリック・・・・-13点 オリジナルでは0トリックは-3点でしたが、ゲームバランスから-5点に改めました。-5が二度出てくるのが、ちょっと美しくないのですがね。 これをディーラーを時計回りに変えながら4ディールやって、合計点で最終順位をつけます。 -------------------------------------- スリートリックス 最近、新宿の柏木でよくプレーされているトランプゲームの、スリートリックスを紹介します。 トリックテーキングゲームですが、トリックテーキングの入門としていいかも知れません。簡単なルールで手軽で面白いと思います。 4人限定ゲームです。 使用するカードは52枚の普通のトランプ1パックです。 最初のディーラーは適当に決めます。以後時計回りに左隣へ交代し、4人がディーラーを勤めたら終了です。つまり4ディールで1ゲームです。 ディーラーは一人13枚になるように全てのカードを配ります。 プレーはディーラーの左隣からです。 ディーラーの左隣は手札から1枚出します。 そうしたら時計回りの順に、出された(リードされた)カードと同じスート(マーク)のカードを出していきます。 これは義務で、わざとほかのスートのカードを出すのは反則です。(同じスートのカードが手札にない場合に限って、ほかのスートのカードを出す。これを捨て札という。) 4枚出揃ったら、リードされたスートの中で最も強いカードを出した人が勝ちます。勝った人は4枚のカードを一まとめにして手元に置き(これを「1トリック勝った」と言う。)、 次のリードをします。なお捨て札は絶対にトリックに勝ちません。またこのゲームでは切り札はありません。(ノートランプ) このようにして13トリック行います。 カードの強さは、強い順に、A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2 となります。 13トリック終わったら採点します。 0トリック勝ったら・・・-3点 (-5点) 1トリック勝ったら・・・+1点 2トリック勝ったら・・・+4点 3トリック勝ったら・・・+9点 4トリック勝ったら・・・-4点 5トリック勝ったら・・・-5点 6トリック勝ったら・・・-6点 7トリック勝ったら・・・-7点 8トリック勝ったら・・・-8点 9トリック勝ったら・・・-9点 10トリック勝ったら・・・-10点 11トリック勝ったら・・・-11点 12トリック勝ったら・・・-12点 13トリック勝ったら・・・-13点 こうして4ディールやって合計点で、最終順位をつけます。 なお、0トリック勝ったとき、つまり1トリックも勝てないときに-3点ではなく-5点にするのが柏木方式で、この方がゲームバランスがいいので、おすすめです。 このゲームは1991年に考案したとなっています。私の作品の中でも、セカンドについで気に入っているゲームです。手軽で面白いので、私が言うのもなんですが、お薦めです。 このゲームは、ポイント、マイトランプ、セイムデュース、ハイロウブリッジなどとともに十把一絡げで考えたものです。でも結局成功したのはこれだけのようです。 ルールは別のところにあるので、省略して、発想の元だけを語ります。 と、言っても実は簡単です。ブリッジで言うところの4333のディストリビューションが、発想の全てです。 4人で13枚ずつの手札なら、3トリックまでをプラス点4トリック以上をマイナス点にすれば、必ず誰か一人はマイナスになるので面白かろうと思いました。 4トリック以上の点は即座に決まりました。そのままマイナスにするなら覚えるのも簡単です。スリートリックスという名称も即座に決まりました。 当然3トリックを目指すゲームです。プラスの点は自乗にしました。1,4,9というのも覚えやすいでしょう。 0トリックで逃げられてはつまらないので、マイナスにします。当然存在しないマイナス点の最大の-3点としました。 出来上がるとその美しさに一人でほくそえみました。ところが今当時の記録を見ると、右隣に2枚回してから始めるとなっていました。 でもこれも面白いかも。強い手は弱く、弱い手は強くなりそうなので、公平かも知れません。 また、配るのに先立ってカードを1枚表にして切り札を決めても良いかも知れないとも、書いてありました。これをやってみても面白いかも知れません。 でもそうなら、初めから切り札はスペードなどと決めておいても、いいかも知れませんね (ゲームフォーラム@nifty:草場純さんの発言ログより転載) |