◎ペア戦の、切り札隠匿系推理トリックテイキングゲーム。 ①人数:4人 向かい合った二人が組む。 ②使用札:強い方から AKQJ10987 の4スート、計32枚。 ③回り順:プレイもディールもディーラー交代も時計回り。 ④最初のディーラー:カードドローで強い者がなる。強さは②の順。なお、このゲームでは、ディーラーの左隣を「キャプテン」と呼ぶ。 ⑤ディール:ディーラーは1枚ずつ伏せて7周、1人7枚ずつ配る。残った4枚はそのディールでは使わないので、扇型に伏せて置いておく。 ⑥切り札の決定:このゲームには切り札のスート( ![]() ![]() ![]() ![]() ⑦カードの強さ:以下の1.2.3.4.5.の順になる。 1.グアテ…レヒテの1つ上のランクの切り札スートのカード。Aがレヒテなら7。 2.レヒテ…切り札スートで、かつ切り札ランクのカード。 3.リンケン…切り札ランクの、切り札スートでない3枚。リンケンどうしは先出し勝ち。 4.切り札スート…切り札スートどうしはAKQJ10987の順。 5.リードされたスート…同じスートどうしはAKQJ10987の順。 ⑧プレイ:キャプテンが最初のリードをする。以下メイフォローのトリックテイキングゲームを行う。原則何を出してもよいが、ディーラーとキャプテンは、切り札スートのリードに対しては切り札スートのカードを出さなければならない(例外としてリンケンを切り札スートの代わりにフォローしてもよい)。リンケンのリードに対しては(リンケンは切り札スートではないので)、全員何を出してもよい。 トリックに勝った人が次のリードをする。勝敗は、ディーラーとキャプテンが判断する。 ⑨スコア:7トリック終わったら採点する。4トリック取ったペアに1点、5トリック取れば2点、6トリック取れば3点、7トリック全部取れば5点。 ⑩ゲーム:ディーラーを左に替えて次のディールになる。累計で7点取ったペアの勝利。 解説コメント このゲームは、ディーラーとキャプテンだけ、それも切り札スートに対してだけ、マストフォローというところがポイントです。これにより、パートナーたちは切り札スートの推理をするわけです。ところが、リンケンは切り札スートではないのにも関わらず、切り札リードに対してフォローしてもいいという例外ルールがあるのですね(ここが一番難しい)。これは自分がディーラーまたはキャプテンのときに切り札リードをされた場合に、切り札があってもそれを出さずリンケンを出してもよいということです。切り札代理というわけです。でもこれは義務ではありません。(とはいえ切り札スートかリンケンのどちらかを出さねばなりませんが。)義務ではないというのは、例えば手札に切り札スートがなく、リンケンがある場合、切り札スートのリードに対してリンケンを出しても出さなくてもいいということです。お分かりでしょうか? 出されたカードの勝ち負けから、パートナーは切り札スートとリンケンを推理します。すぐわかりそうなものですが、グアテの存在とリンケンの微妙なフォローの規則が煙幕になっています。よくできています。 ジーベンバッテンはブリントバッテンの改作です。 バッテンというゲームの面白さは、ゲーエンによるギャンブル性(射幸性)と、そのためのシグナルにあると思うのですが、ブリントバッテンの推理の要素があまりにも面白いので、そちらに特化させたくなりました。そこでゲーエンとシグナルを取り去り、複雑なベリ( ![]() 長年温めていましたが、完成は2020年12月下旬です。 なかよし村とゲームの木コミュ・ゲームのルールに関しての情報 注)この「ジーベンバッテン」のルールは「ブリントバッテン」の草場さんアレンジによるバリエーションルールです。 以下はバッテンの仲間のゲームの伝統的なルールへのリンクです。 バッテン・シーズン1 バーバリア地方のバッテンとオーストリア・バッテン バッテン・シーズン2 あの日見た切り札を僕達はまだ知らない |