八八花

なかよし村 35周年記念 2015年5月5日

八八花

この花札はアナログゲームサークル「なかよし村とゲームの木」の35周年を記念して、新規に制作したものです。

絵柄は、なかよし村の最も重要なゲームである八八競技が遊び易いよう工夫したもので、元絵はこの札のために

新たに一枚一枚手作りした切り絵です。

特徴としては、まず全てに数字で「月」の見出しを入れました。これにより、初心者でも、外国の方でも、「同じ月を

合わせて取る」花札競技の原理が、理解しやすくなっています。

次に、カス札以外には八八競技に即した点数を入れてあります。カス札は八八では1点ですが、枚数が多いので

敢えてそれは省きました。また八八で最も札点の高い20点札は「光り札」と呼ばれますが、それを揃えれば大きな

得点の「役」になるので、絵に即して日光・陽光・月光・雷光、星光の文字を入れて分かり易くしてあります。

これらは最初に場に出ると大場(2倍)になり、さらに絶場(4倍)ルールを採用する場合に備えて「雷光」と「星光」の

字は少しだけ大きくしてあります。

更に、柳(11月)の札は、場合によってカス札に見做したり、0点として扱うこともあり、役でも例外的な扱いになる

ことが多いので、見出しに灰色がかけてあります。

それから、代表的な出来役の「赤短」を構成する3枚は赤字の「5点」、「青短」を構成する3枚は青字の「5点」と

してあります。

そしてちょっと分かりにくい手役の「立て三本」になる札には、見出しに薄いクリーム色を施しました。

そのようなわけで、八八競技に特化していますが、もちろん他の花札競技を遊ぶことができます。どうぞこの札を

使って、心ゆくまで花札の遊びを楽しんでください。

制作:草場 純

作画:町田 町子

編集:内藤 美樹

工作:大石天狗堂

企画・協力:なかよし村とゲームの木

献辞:この作品を、日本ゲーム協会元会長にして、こよなく花札を愛され、第33回八八大会の折、下絵を絶賛して

くださったにもかかわらず、惜しくもこの1月に急逝された、故 石見博昭氏に捧げます。