フォージャックスのルール

フォージャックスを紹介する。よく知られているポリニャックとは別のゲームである。

【はじめる前に】

(1)人数 3人。

(2)カード 24枚を使います。トランプ1パック52枚のうち、A,K,Q,J,

10,9だけを使います。ジョーカーは使いません。

(3)目的 J(ジャック)をなるべく取らないことです。しかし逆にJを4枚と

も取ってしまえれば、なお結構です。中途半端に取るのはよくありません。

中でもクラブJを含めた3枚のJを取るのが最悪です。

(4)カードの強さ(ランク) 強い順にA,K,Q,J,10,9となります。つまり

いわゆるブリッジ・オーダーです。スートは、後で述べるように台札優先

なので無関係ですが、捨て札にはランクがあって、これもスペード,ハート,

ダイヤ,クラブの順のブリッジ・オーダー(?)です。

(5)カードの点 クラブJが-2点で、スペードJ,ハートJ,ダイヤJがそれ

ぞれ-1点です。あとのカードには点はありません(0点)。

(6)席決め ドローにより、強いカードを引いた人から好きな席に座ります。

【遊び方】

(1)ディール 一番強いカードを引いた人が最初のディーラー(親)です。以後

1ディール(1回戦)終了ごとに、ディーラーは左隣へ移ります。

ディーラーは全部(と言っても24枚)のカードをシャッフルし、左隣の人か

ら時計回りに1枚ずつ伏せて全部配ります。

(2)カード・パス 配り終わったら各自、自分の手札(8枚あるはず。)を見て、

いらないカードを1枚右隣に伏せて回します。当然左隣から1枚回ってき

ますから、それを手札に加えます。

(3)リード その後、ディーラーの左隣の人は、自分の手札から好きなカード

を1枚、表にして場に出します。これを台札と言います。

(4)プレイ 台札が出されたら、残りのプレイヤーも時計回りの順に1枚ずつ

その台札と同じスートの手札(もし台札がスペードならスペード)を出しま

す。3枚揃ったところでその中にJがあれば、その3枚の中で一番弱い(!)

カードを出した人が、そのJを取ります。プレイし終わったカードは、も

う手札に加えてはいけません。次の台札は、今一番強いカードを出した人

が出します。こうして手札がなくなるまで、これを繰り返します。

(5)捨て札 もし手札に台札と同じスートのカードがなければ、その場合に限

って手札の中からなんでも好きなカードを出すことができます。しかしそ

れは、台札や台札と同じスートのカードより弱くなります。これが捨て札

です。なお切り札はありません。

捨て札が2枚出たときは、スートに関係なく、A,K,Q,J,10,9の強さ

の順でJを取る人をを決めます。もし同じ数(Aが2枚のように)が捨てら

れたら、スペード,ハート,ダイヤ,クラブの順で決めます。つまり同じ9の

捨て札でも、クラブ9が一番弱いことになります。

(6)例 ややこしいので、実例を示します。なお、「A:ハートK,B:ハート9,

C:ハートQ」と書いたら、「A君がハートKをリードし、次にB君がハート

9を出し、最後にC君がハートQを出した。」 という意味です。この場合、

「→A君が次のリードをします。」 というように、→の右にプレイの結果を

記します。以下の実例はすべて独立した例で、 3人でプレイし、常にA君

がリードしたかたちになっています。

纊A:スペード9,B:スペードJ,C:スペード10→A君がスペードJを取っ

て、次はB君のリードです。

褜A:ハートQ,B:ハートJ,C:ハートA→B君がハートJをとって、次はC

君のリード。

鍈A:クラブ9,B:スペードA,C:クラブJ→B君はクラブを持っていなかっ

たわけです。B君が クラブJを取って、次はC君のリード。

銈A:クラブ10,B:ハートJ,C:ダイヤJ→C君がハートJとダイヤJの両方

を取って、次はA君の リード。

蓜A:ダイヤ9,B:クラブJ,C:ダイヤ10→B君がクラブJを取って、次はC

君のリード。

俉A:ハートJ,B:スペードQ,C:クラブK→B君がハートJを取って、次は

A君のリード。

炻A:クラブQ,B:スペードQ,C:ハートK→次はA君のリード。

【スコア】

(1)通常のスコア スペード,ハート,ダイヤのJを1枚取るごとに-1点、ク

ラブJは-2点です。プラス点はありません。

(2)スラム 4枚のJを全部1人で取ることを「フォー・ジャックス」と言い、

+3点になります。そのときの残りのプレイヤーは、それぞれ-2点ずつ

です。トータルが0になったりは、しません。

(3)ゲームスコア 一般には10回戦です。10回やって、トータルで一番点の多

い人(マイナスの少ない人)の勝ちです。

また、だれかが-10点(あるいは+10点)になったらやめる、という方法

もあります。 同じく一番点の多い人の勝です。

【鑑賞】

フォージャックスは、ブリッジを「表」のゲーム、ハート(ブラックレディ)

を「裏」のゲームとすれば、「ねじれた」ゲームである。始めはその奇妙な感覚

に戸惑うが、やがて各スート9枚なので読み切れることに気づく。すると狙

いはフォージャックス(スラム)とフォージャックス(スラム)崩しとなる。そ

こで要求されるのは捨て札のマネージメントとなる。好まない人も少なくな

いが、非常に面白がる人も少なくない。 以上

 

(93/09/21 FGAMEログより)

 

 

【参考サイト】

フォアジャクス:元は4人用ゲームみたいなのですが、改作なのかな?