盤双六のルール

盤双六のルールについて述べてみます。

私が、宝鏡寺、大聖寺に問い合わせて調べたところ、

「現在の」盤双六のルールとバックギャモンのルールの違いは

以下の点です。

1.まずダブリングキューブはありません。これは当然ですね。

ダブリングキューブは今世紀に入って考案されたものですから。

2.次に初手はまず先手を決め、(あるいは囲碁が現在は上手が

白を持つのが慣習であるように、既に決まっていた可能性もある)

次に先手がサイコロを2つ振って開始した。これもつい最近までは

こちらのルールでやる人もいました。私が30年前やったときも

最初はこちらのルールでやりました。このルールですと、初手に

ぞろ目があり得ます。先手の有利さを減ずる現行のルールの方が

優れていると、私は思います。

3.次にぞろ目は2回だけ動かす。現行のバックギャモンの

ルールではぞろ目は4回その目を動かしますが、2回だけ

なのです。これは現行のルールより緻密になりますが、

スピード感には欠けますし、上がりの逆転が減りますね。

このルールも、古くはバックギャモンもそうであったという

説を聞いたことがあります。

4.これが最大の違いですが、勝負はインナーに入れ切った時点で

終わる。つまりベアリングインはあってもベアリングオフは

ないのです。

5.次に若干あいまいですが、「プライムを作るのは失礼である」

とされています。これはマナーなのかルールなのか宝鏡寺のSさんに

尋ねましたが、いまひとつ明快ではありません。Sさんは決して

やらないと言っていたので(他にムーヴがないときはやるそうですが、

避けようとしても避けられないケースは稀でしょう)ほぼルールと

見てよいのではないかと、私は考えています。

6.ギャモン勝ち、バックギャモン勝ちの代わりに、無地勝ち、無上勝ち

がある。これは、ギャモン・バックギャモンにほぼ近いのですが、

4.で見たように勝利条件が違いますので、実質的には差があります。

また、無地勝ちが2点勝ちなのかどうかはよく分かりません。

無上勝ちは3点ではないようです。

(FGAME 伝統ゲーム会議室より 00/11/09)

参考サイト

http://www.h-eba.com/heba/BG/rule.html