スペキュレーションのルール
スペキュレーションのルール 草場 純
スペキュレーション
なかよし村資料館資料 No.95’
このゲームは、「スペキュレーション」のなかよし村ヴァージョンであって、
赤桐さんから教わったスペキュレーションのオリジナルルールとは異なるこ
とを、はじめにお断りしておく。
(1)準備
1.人数:3人~10人ぐらい。5人は欲しい。
2.カード:トランプ54枚(ジョーカーを2枚使う)強さはA>K>Q>J
>10>9>・・・・となり2が最も弱い。同じ数字ではスペード>ハート>ダイ
ヤ>クラブとなる。結局スペードAが最強、クラブ2が最弱。ジョーカーは
前に出たカードより強く、そのカードより強いカードに負ける。
3.チップ:人数×500枚(程度)
4.ディーラー:なんらかの方法で、最初のディーラーを決める。以下はデ
ィーラーは時計回りに交替していく。ディーラーが2周~3周で1ゲームと
するとよいであろう。
(2)プレイの方法
1. 持ちチップは500チップ(程度)。
2. アンティは20チップで、ディーラーだけ30チップ。ゲームの目的は最大
のカードを手にして、このアンティ全て(ポット)を手に入れることである。
3. ディール:ディーラーは時計回りに1枚ずつ伏せて3周配る。各プレイ
ヤーの手札は3枚となるが、どのプレイヤーも手札を見てはいけない。その
後、ディーラーは自分自身に表向きにさらに1枚を配る。この表向きのカー
ドをスターターと呼ぶ。
4. スターターが絵札(A,K,Q,J)のときは、それを捨てて数札が出るま
で引き直す。
5. ディーラーはスターターを売ることができる。あるいはスターターの代
わりに、伏せられたカードのうち1枚を売りにだしてもよい。
6. 売り方は次のようにする。まず売り手は底値を決めて宣言する。「5チ
ップ!」というように。他のプレイヤーはそのカードが欲しければその旨を言
って(この場合は)5チップを払い、そのカードを自分の手札(表向きのは表向
きのまま、伏せたのは伏せたまま)にする。もし欲しいプレイヤーが複数いた
ら、競りにより価格と取得者を決める。一方、もし誰も底値でも買おうとい
う申し出がなければ、そのカードの持ち主は変わらず、次のプレイヤーの番
になる。
7. ディーラーの左隣のプレイヤーは、自分の手札のうち一番上を
表にし、この際、スターターより弱いカードが出たら直ぐに捨てる。逆にス
ターターより強いカードが出たら、それが新たなトップカードになり、スタ
ーターの方を捨てる。その後、売りたければ自分の手札を1枚売りに出す(買
い手がつかない場合もあるが)。
8. 以下、時計回りに、1)自分の手札を1枚表にする、2)売りたければ自分
の手札を1枚売る(買い手がつかない場合もあるが)、を全員の手札がなくな
るまで続けていく。手札を表にしたとき、それまでのトップカードより弱け
れば直ぐに捨て、強ければそれまでのトップカードを捨てて、それが新たな
トップカードになる。
9. トップカードの持ち主以外誰も伏せた手札を持たなくなれば、そのプレ
イヤーがポットを総取りしてそのディールは終わる。
10.ジョーカーが表になったときは、それまで出た最大のカード(つまり現
在のトップカード)よりわずかに強いとして扱う。例えばダイヤ8の次に出れ
ば、ダイヤ8に勝ちハート8に負けるカードである。その直後にまたジョー
カーが出れば、直前のジョーカーんは勝つがハート8には負ける。
11.ジョーカーがスターターとなった場合、全てのカードに負ける。
以上
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FGAMEに93/12/27に投稿されたもの。
今、世の中に広まっている「スペキュレーション」のルールは
実は「なかよし村ヴァージョン」であるということである。