雙六手引書15
№15 (抄№ 14)
●●●●●_x______
●●●●__x______
●●_●__x______
●●____x______
______x______
1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1
______x______
______x______
______x__○___
○○○_○○x_○○___
○○○○○○x_○○●__
内 外
書15:四二 三二 ぢう二をば六ぢのいしのうゑをつくるべし かけて四ぢにあひぬれば てきの四六 ぢやう六 五六に?が
てまくるなり ただしてきのまへ かやうにあらざればかけてあうべし
[解説]
この図の説明は汚れがひどく、随所に読みとりにくいところがあり、この拙訳も正確とは言い切れない。
いやそれ以前に、この図面に○は16個ある。これは一体どうしたことだろうか。
「抄」の方でこれにあたるのは、抄№ 14だが、その図はこうなっている。これならばこの解説は疑問なく理解できる。しかし、書№15の図では全く意味が通らない。
しかしこの図の写し違いはことのほかひどい。手前内六地の黒と、手前外三地の白が入れ替わっているだけでなく、
手前内六地に余計な白石を配して白石を16個にしてしまっている。これは今までのような手石の脱落など以上に重大で意味不明な誤りである。
抄№14
●●●●●_x______
●●●●__x______
●●_●__x______
●●____x______
______x______
1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1
______x______
______x______
______x__○___
○○○_○_x_○○___
○○○○○●x_○○○__
内 外
四二 三二 重二をは 六ぢのいしの上をつくるべし かけて四ちにあひぬれは てきの四六 重六 五六にてまくるなり
但(たたし)敵(てき)のまへかようになくはかけてあうへし
参考図 書№15×抄№14
●●●●●_x______
●●●●__x______
●●_●__x______
●●____x______
______x______
1 2 3 4 5 6 6 5 4 3 2 1
______x______
______x______
______x__○___
○○○_○△x_○○___
○○○○○▼x_○○▲__
内 外
これを見ると、「書」は「抄」の粗悪な写しという気がしていまう。