黒猫
童遊びシリーズ1 黒猫:草場 純 (転載:96/07/11 FGAMEより)
♪うっちの裏の黒猫が
♪白粉つけて紅つけて
♪人に見られてちょいと隠す
ルール
人数は10人から30人ぐらいがいいでしょう。
内向きの円陣を作って立ちます。その内側を円陣の内周に沿って
鬼が反時計回りに歩きます。みんなで上記の歌を歌います。
鬼は、ウッチノウッラノクロネコガというところで、手を猫の手のように
構えて、犬掻きの手のように動かしながら歩きます。
オシロイツケテのところで、手の平で左右の頬を一度ずつ擦るように
動かします。
ベニツケテのところで、左右の手の人差し指で自分の唇を擦るように
動かします。これらの動作をしながらも、円陣の内側すれすれを
反時計回りに歩きます。
ヒトニミラレテでは、片手を遠くを見るときのように顔の上に
かざします。テのところで歩みを止めます。
チョイトカクスで、止まった所のちょうど前にいる人の両肩に手を
軽く触れます。その人と位置を交替して、今度はその人が鬼になります。
(チョイトで止まって、カクスで手を置く方が普通だったかも)
解説
この遊びは、プレ鬼ごっこの「鬼交替」というゲームです。
歌も、語りと言って旋律のない、プレ童歌ですので、好きに
歌って下さい。今度のJAGAのパーティーでやりましょうか?(笑)
鬼交替と呼ばれる所以は、子供(注)の方に対抗手段が何もない
という所にあります。しかし幼稚園ぐらいの子供達には、いきなり
鬼ごっこをやるより、この鬼交替で、「鬼の原理」を学ばせた方が
方法論としては優れていると私は思います。私自身の経験ですが、
幼稚園に入る前に「鬼」に「つけられた」とき、どうしていいか
とても困った覚えがあります。まず「役割を交替する」という
約束であると捉えさせるのが、子供達にとって抵抗のない導入と
なると思います。
私は毎年、幼稚園の先生にこれを教えていましたが、好評でした。
児童館でもいいですが、小学校ではせいぜい3年生までですね。
(注)子供…追う鬼に対し、逃げ手を「子供」と呼びます。
文脈でチルドレンと区別しにくいときは、コドモと表記します。
以上
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【関連日記】
「鬼以前」(2006年04月07日mixi日記)