長天のルール
長天のルール:草場 純 (転載:96/01/23 FGAMEより)
チェーテンと読みます。4人限定のゲームです。
まず親を決めます。次のディールからは前のディールに
勝った人が親を務めます。親は少し有利です。
全員で牌を裏にして混ぜ、8枚ずつ取って手札にします。
手札は自分だけで見ます。この手札の取り方もサイコロを用いた
複雑な手続きがあるのですが、プレーに関係ないので省略します。
親は自分の手札を見て、1枚自分の前に横向きに出します。
例えば56を出すとしたら、次につなげるべき目を指定します。
この場合は5、あるいは6と言えばいいのです。その目を右にして
置いて下さい。つまり「5」と言うなら、65の向きに、
「6」と言うなら、56の向きに置きます。ぞろ目は宣言するまでも
ないですが、22を置いて「2」などと言ったりもしますね。
親は42を出して「2」と言ったとしましょう。次は右隣の
人の番です。その人は手札の中から2につながる札を出します。
例えば24を出したとしましょう。すると更に右隣の人の番になり、
4につながる札を出します。例えば44を出したとしましょう。
すると次はそのまた右隣、すなわち親の左隣の番になります。
彼が45を出したとしましょう。次は親の番ですね。親は
5につながる札を出します。例えば52を出したとします。
すると右隣の人の番になり、彼が2の目がなかったとしましょう。
そうしたら彼は任意の手札を伏せて出します。これを飲むと
言います。次はその右隣の番になり、2につながる札を出すことに
なります。このようにして1枚ずつ目をつなげながら出し、
(あるいは飲み)、全員の手札がなくなったら(必ず親の左
隣で終わります)、各自飲んだ牌を表にし、その目の合計が
マイナスになります。
得点計算の例を示します。
A-5、B-2、C-9、D-1 とします。
AはBに3チップ払い、Cから4チップ貰い、Dに4チップ払います。
Bは、Aから2チップ貰い、Cから7チップ貰い、Dに1チップ払います。
Cは、Aに4チップ払い、Bに7チップ払い、Dに8チップ払います。
Dは、Aから4チップ貰い、Bから1チップ貰い、Cから8チップ貰います。
1枚も飲まないのをトンと言い、自分のマイナスは0ですが、
その上チップのやり取りの際、相手のマイナスを倍にして計算します。
8枚全部飲んでしまうのをパッチョンヤム(八丁飲)と言って、
チップのやり取りのとき、自分のマイナスを倍にします。
なお出すことのできる牌があって故意に飲むのは、自由です。
今一番チップを稼いだ人が次の親になります。上の例だとDです。
同点の場合は親が最も優先され、次が親の右隣の人が優先されます。
親の左隣の人は、だれかと同点では絶対に次の親は取れないことになりますね。
さてここが大事です。次のディールはさっきと逆に回ります。
このゲームは隣をいじめるゲームですので、これはいいルールです。
このゲームは1ディールごとに、反時計回り→時計回り→反時計回り→時計回り
→ を繰り返すのです。
だれかが破産したら終わります。(もともとギャンブルゲームですので)
このゲームは目の色は無関係ですが、2の目が少ないというのは、作戦の要点です。
以上