アベ・カエサルは近ごろはプレイされているのであろうか? 面白いゲームが絶版に
なるというのは実に不思議な気がするが、メトロポリス、F1、クク、ライヤーズダ
イスと枚挙に事欠かないのは、ゲームジャーナリズムの不在のせいであろうか?
さてアベ・カエサルのフェアリーを少々紹介しよう。
1)アベ・カエス 最も遅く完走した人の勝ち。落車・不敬罪は失格で、失格しなかっ
たプレーヤーのうち、ゴールラインを遅く通過したプレーヤーほど上位になる。
2)アベ・カエサズ 最もゴールラインから遠いところで落車したプレーヤーの勝ち。
ただし不敬罪は負け。同じ場所で落車場合は先に落車した方が上位である。
3)アベ・カエシテ プレーヤーは自分の色の馬とコインを選ぶ。ここまでは普通の
アベ・カエサルと同じであるが、カードは自分のものとは限らない。なおある馬のプ
レーヤーはその馬の馬主と呼ばれる。6人でプレイするとして、すべてのカードを全
部混ぜてシャッフルし、6等分する。それを6人のプレーヤーに伏せて渡す。6人の
プレーヤーはそこから3枚取って自分の手札とする。勿論自分の手札には自分の馬の
色でないものが交じる。プレーヤーは1枚カードをプレイする(その後自分の山から補
充)。その色の馬をその数字だけ、その馬の馬主が動かす。つまり自分の番でないとき
に自分の馬を動かすことになる。逆に言えば、自分のもっているカードの馬を動かさせ
ることができるのだ。ただしどう動かすかはその馬の馬主が決められる。不敬罪は負け
だが、不敬罪が確定しても走り、不敬罪どうしの順位をつける。なぜなら不敬罪が続出
するからである。読むとややこしいが、プレイすると面白い。
4)アベ・カエル 普通のアベ・カエサルをプレイするが、ゴールインしたとき残った
カードの数値が少ないほど上位になる。同じならゴールした順。ゴールラインを一つ
だけ越して、ぴったりカードをなくしたら最上である。
5)アベ・カエレズ 最もゴールラインの近くで落車したプレーヤーの勝ち。
(1993/09/04FGAMEログより)